彼がインターネット上で広く知られるようになった発端は、2010年代前半から中盤にかけて急増した首都圏の主要鉄道路線での目撃報告でした。特にJR山手線、京浜東北線、中央線、小田急線などの車内や駅ホーム、ターミナルビルの通路などに出没し、冬場・夏場を問わず大量の着込みをした独特の風貌で佇んでいました。
何よりも周囲を驚かせたのは、膝下から足先にかけて患部が露出・肥大化し、ただれた皮膚から放たれる強烈な異臭でした。車内では周囲数メートルの座席が自然と空き、異変を察知した乗客が車両を移動する光景が日常的に繰り広げられていました。
スマートフォンの普及とSNSの隆盛が重なったことで、彼の姿は瞬く間に撮影され、「足壊死ニキ」というネットスラングとともに拡散。単なる路上生活者の一人にとどまらず、都市のアンダーグラウンドを象徴する特異な存在として好奇の目に晒されることとなりました。