「アプリで予約したのに、店に着いたら待たされた」という声がネット上で定期的に見られます。この疑問を解消するための鍵は、スシローが採用している案内システムの基本設計を正しく理解することにあります。
アプリ内で選択できる「今から行く」と「後から行く(日時指定予約)」の違いは、利用のタイミングだけでなく、割り当てられる優先列の性質に直結しています。「今から行く(受付)」は、店頭にある発券機で整理券を引く行為をリモートで行うものであり、現在の行列の末尾に並ぶ仕組みです。対して「後から行く(日時指定予約)」は、指定した30分単位の枠の中で優先的に案内を受ける権利を予約する機能です。
ここで極めて重要なのは、どちらの機能も「指定時刻にテーブルを空けて待っていてくれる指定席予約ではない」という点です。飲食チェーンのオペレーションにおいて、回転すしは客の滞在時間が読みにくい業態です。そのため、指定枠のタイミングで退店した客の席へ、店頭で待機している一般客よりも優先して案内される優先案内方式が取られています。店舗の混雑状況をリアルタイムで確認しながら、呼び出し予定時刻の5〜10分前に店頭へ到着しておくことが、体感的な待ち時間を実質ゼロにする鉄則です。