長岡花火の観覧エリア選びで最も議論を呼ぶのが、「右岸(A会場・東側)」と「左岸(B会場・西側)」の二者択一です。ネット上の掲示板やSNSでは「初心者は絶対に右岸を選ぶべき」「いや、混雑を避けるなら左岸一択」と意見が真っ向から対立しています。現地での定点観測と花火鑑賞士の証言をもとに、右岸左岸おすすめ席の真実を紐解きます。
新幹線や在来線が発着するJR長岡駅側に位置する右岸は、駅から会場まで徒歩約20〜30分という利便性が最大の魅力です。さらに、信濃川の土手越しに展開する大型花火「正三尺玉」の打ち上げ地点(三島郡方面)とフェニックスの双方がバランスよく視野に収まるため、見応えの面でも圧倒的な完成度を誇ります。しかし、その利便性と引き換えになるのが終演後の大混雑です。駅前通りは数十万人の大群衆で埋め尽くされ、改札に到達するまでに2時間以上を要することも珍しくありません。
対する左岸は、長岡駅から信濃川に架かる長生橋や大手大橋を渡る必要があり、徒歩で40〜50分、混雑時はそれ以上の行軍を強いられます。しかし、左岸は敷地が広く、堤防の傾斜を活かした配置になっているため、前列の頭が邪魔になりにくいメリットがあります。現地常連客の手記にも「長岡駅の地獄絵図を避け、左岸から臨時バスで隣の宮内駅方面へ抜けるか、関越道方面へ車で脱出する方が疲労度は圧倒的に少ない」と記されています。何を最優先にするかによって、選ぶべき岸は180度異なります。