顔が変貌した状態で医療機関を受診する際、どの診療科のドアを叩くべきか。基本方針と、一刻を争う「危険なサイン」の基準を提示します。
推奨される診療科
- 第一選択は「皮膚科」または「アレルギー科」:まぶたの腫れであっても、病変の本質は皮膚深層の血管透過性亢進であるため、皮膚科専門医が最も的確に診断・処方を行えます。
- 眼球自体に異変がある場合は「眼科」:白目の充血、目やにの多発、視力低下、眼球奥の強い痛みがある場合は、眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)などの眼科的救急疾患を除外するため眼科を受診してください。
【要注意】直ちに救急車(119番)を呼ぶべきレッドフラッグ
クインケ浮腫が最も恐れられている理由は、まぶただけでなく「咽頭(のど)・喉頭(空気の通り道)」に浮腫が波及するリスクがあるためです。以下の症状が一つでも見られる場合は、皮膚科クリニックを待つのではなく、直ちに救急要請または高次救急医療機関を受診してください。
- 声がかすれて出にくい(嗄声)
- 喉の奥が狭まるような圧迫感や違和感がある
- 唾液や水が飲み込みにくい(嚥下障害)
- 息を吸うときにヒューヒュー、ゼーゼーと音がする(喘鳴)
喉頭浮腫が完成すると、気道が物理的に閉塞して窒息に至る危険性があります。喉の違和感を伴うクインケ浮腫は、医療現場においてアナフィラキシーと同等の厳戒態勢で治療が行われます。