本作は、バンドの金字塔となったアルバム『CEREMONY』においても、全体の熱量を極限まで引き上げる重要なピースとして機能している。アルバム全体の構築美の中で、『飛行艇』が放つ異様なまでの熱量は、祝祭(セレモニー)のクライマックスを象徴する起爆剤となった。
単一のヒットシングルに留まらず、アルバムという総合芸術の文脈に組み込まれたことで、楽曲の持つ神話性はさらに強固なものとなった。一過性の流行で消費されることを拒み、J-POPの歴史に深く楔を打ち込んだ一枚のマスターピースの中で、この曲は今もなお中心的な光を放っている。