裁判の完全終結に伴い、分裂していた会社組織とブランドの整理が進められた。一時期は一澤帆布工業株式会社と株式会社一澤信三郎帆布という二つの会社が並立し、ファンや顧客の間にも混乱が生じていた。しかし、信三郎による経営権奪還後は両社の統合と再編がスムーズに行われ、伝統の布地やタグが復活を遂げた。
現在では、旧一澤帆布の良き伝統を守りつつ、「信三郎帆布」「信三郎布包」「一澤帆布」という3つのブランドラインを整え、安定した経営体制を確立している。職人たちの技術継承も順調に進み、一時期の経営危機や混乱を感じさせない堅実なモノづくりが続けられている。