多くのファンが知りたいバービーボーイズ解散理由の真相については、当時メディアで騒がれた「メンバー同士の不仲」という単純な構図ではありませんでした。関係者の証言や当時のインタビュー資料を再精査すると、本質は「バンドという共同体としての表現の完成と限界」にありました。
男女の生々しい心理戦を歌詞と掛け合いで描き出すというコンセプトは、5人のメンバーの研ぎ澄まされたテンションによって成立していました。個々の音楽的成熟に伴い、それぞれが別のベクトルへ表現を広げたいと願うのは極めて自然な帰結であり、彼らは「傷だらけになって瓦解する前に、最高密度のまま幕を閉じる」という潔い決断を下したのです。
その証拠に、解散後もメンバー間のリスペクトは途絶えることがありませんでした。2008年の「RISING SUN ROCK FESTIVAL」での電撃的なアクト、2009年・2010年の日本武道館公演、そして2019年から2020年にかけて開催された国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブ『突然こんなところは嫌いかい?』に至るまで、バービーボーイズ再結成ライブは常に満員の観客を熱狂させてきました。29年ぶりにリリースされた新作EP『PlanBee』でも、メンバーの音楽的絆が一切錆びついていないことが証明されました。
現在の各メンバーの活動状況も非常に充実しています。
- 杏子:ソロシンガーとして精力的にライブやフェスへ出演する一方、ラジオパーソナリティとしても活躍。KONTAとは現在も盟友関係にあり、メディアでバービー時代の思い出を屈託なく語り合う良好な間柄です。
- いまみちともたか(G):自身のバンド「ヒトサライ」やソロセッション、楽曲提供など、孤高のギタリストとしてカリスマ的人気を維持。
- ENRIQUE(B):浜崎あゆみのバックバンドをはじめ、トップアーティストのサポートベーシストとして引く手あまたの活躍。
- コイソ(小磯一幸/Dr):ドラマーとしての活動に加え、プロデュース業や後進の育成に注力。