市場の取引価格、食味評価、栄養価、そして家庭での調理しやすさを総合的に審査し、夏にぜひ味わいたい魚をランキング形式でまとめました。
第1位:マアジ(真鯵)
全国各地で水揚げされる国民的魚種ですが、アジの旬の時期は初夏から8月にかけてピークを迎えます。この時期のアジは小ぶりから中型(20〜25cm前後)の脂乗りが抜群で、脂質含有率が10%〜15%を超える個体も珍しくありません。刺身はもちろん、薬味をたっぷり利かせたたたきやなめろう、ジューシーなアジフライなど万能な活躍を見せます。
第2位:ハモ(鱧)
京都の祇園祭や大阪の天神祭に欠かせない夏の風物詩。ハモの旬と主な産地としては、瀬戸内海沿岸、徳島県、兵庫県・淡路島、熊本県・天草などが有名です。小骨が多いため職人の「骨切り」が必要ですが、湯引きした身を梅肉や酢味噌でいただけば、上品な甘みとふんわりとした食感が口いっぱいに広がります。
第3位:イサキ(伊佐木)
初夏を告げる代表格で、「麦わらイサキ(麦の収穫期である初夏に最も美味になる)」の異名を持ちます。イサキが夏に旬を迎える理由は、初夏の産卵に向けて皮下脂肪を極限まで蓄えるためです。白身魚でありながら濃厚な脂の甘みがあり、皮目を香ばしく炙った焼き霜造りや塩焼きは絶品です。
第4位:スズキ(鱸)
「夏のスズキはタイを凌ぐ」と称される江戸前を代表する高級白身魚。スズキの旬の食べ方としては、薄切りにして氷水でキュッと締める「洗い」が伝統的です。余分な脂と臭みが抜け、心地よい歯ごたえと爽快な旨味が際立ちます。洋風のポワレやムニエルにも最適です。
第5位:アユ(鮎)
清流の苔を食べて育つことから「香魚(こうぎょ)」とも呼ばれます。6月の河川解禁から盛夏にかけてがアユの塩焼きの旬であり、スイカやキュウリに似た清々しい香りと、内臓(ワタ)のほのかな苦味が夏の情緒を演出します。
第6位:カンパチ(間八)
ブリの仲間ですが、ブリよりも脂がしつこくなく、夏場に身が引き締まります。カンパチの旬と栄養面での特徴は、良質な高タンパク質に加え、DHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸、疲労回復を助けるビタミンB群が凝縮されている点です。夏バテ予防のスタミナ食として重宝されます。
第7位:タチウオ(太刀魚)
銀色に輝く美しい魚体で、夏から初秋にかけて浅場へ回遊してきます。太刀魚の旬レシピとしては、淡白で柔らかい肉質を活かした塩焼き、梅紫蘇巻き揚げ、甘辛く煮絡める煮付けなどが定番です。鮮度が良ければ皮付きの刺身も格別です。