ジャスティン・ビーバーとディディの関係は、ジャスティンがYouTubeをきっかけに発掘され、世界的スターダムへ駆け上がった2009年頃に始まります。当時、ジャスティンのメンターを務めていたのがR&B界のスターであるアッシャーでした。そしてアッシャー自身が10代の頃にディディのもとで業界のノウハウを学んだ経緯があったことから、自然な流れとしてジャスティンもディディに紹介されることとなりました。
当時若干15歳だったジャスティンにとって、ディディはヒップホップ界・ビジネス界の絶対的な権力者でした。ディディはジャスティンを高級車に乗せたり、豪華なパーティーやスタジオへ招いたりするなど、業界の「華やかな成功」を誇示する形で関係を構築していきました。二人の親交はメディアでも度々報じられ、ジャスティン自身も憧れのエンターテイナーとしてディディをリスペクトする姿勢を見せていました。
しかし、2024年にディディが性的人身売買や恐喝などの容疑で連邦捜査当局に逮捕・起訴されたことを受け、過去の友好的な関係性がまったく異なる文脈で再解釈されることになります。強大な権力を持つプロデューサーと、無防備な未成年アイドルという圧倒的な非対称の関係性が、どのような影響を及ぼしていたのかについて、世界中のメディアが再検証を開始しました。