過去の音楽誌インタビューなどで彼女が語ってきた恋愛観や作詞へのこだわりには、男性目線と女性目線の両方を自在に行き来する独自のクリエイティビティが息づいています。父親の影響で幼少期から昭和歌謡やフォークソングに親しんできた彼女は、吉田拓郎や浜田省吾といった男性シンガーが描く哀愁と色気から多大な影響を受けています。
「性」や「官能」を描く際も、単なる消費的な刺激に走ることなく、人間の寂しさや温もり、愛おしさを浮き彫りにするためのスパイスとして配置されています。だからこそ、あいみょんの官能的なフレーズは下品な俗悪さに堕ちることなく、どこかノスタルジックで上品な余韻を残します。