日本国内における展開も独特の進化を遂げている。かつて「お茶の間」に定着していたグラビア文化が、健康志向と結びつきグラビアフィットネスという新たなジャンルを形成した。タレントやインフルエンサーが自らのプロポーションを武器にフィットネス業界へ参入するケースが相次ぎ、ファン層は男性のみならず「理想の体型を手に入れたい」と願う同世代の女性へも急速に拡大している。
一方で、健全な産業育成を目指す日本フィットネス産業協会(FIA)などの業界団体や、国際的な指導基準を定める全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)のような権威組織の視線は複雑だ。ヨガ本来の哲学や安全面への配慮が蔑ろにされ、怪我のリスクや商業主義的な側面ばかりが肥大化することへの警戒感は根強い。
指導者資格の有無やエビデンスの確かさ。エンターテインメントとしての魅力と、指導法としての信頼性をいかに両立させるかが、国内マーケットにおける最大の試練となっている。