千葉県公立入試の動向を追う上で外せないのが、幕総高校の倍率が叩き出す高水準の数字です。全県から出願可能な単位制高校である幕張総合は、学区撤廃の恩恵を最大限に受けており、千葉市内のみならず船橋・市川・東葛エリアや内房・外房地域からも意欲的な層が押し寄せています。総合学科の倍率は毎年のように1.3倍から1.5倍前後の高倍率を記録し、受検生にとってはわずか数点の差が合否を分ける緊迫した争いが続いています。
大手進学塾の模試データによると、幕総高校の偏差値は総合学科で64〜65前後、専門性の高い看護科で58〜60前後の難度を維持しています。ここで重要となるのが、幕総高校の合格ラインと内申点の相関関係です。千葉県の入試制度において内申点は135点満点で算出されますが、総合学科の合格者平均内申はおよそ112点〜120点台。当日試験においては、5教科合計で380点〜400点以上(500点満点)がひとつの安全圏の目安となっています。
また、県内でも希少な5年一貫教育を行う幕総高校看護科の難易度も見逃せません。高校3年間と専攻科2年間の計5年間で看護師国家試験受験資格を目指すカリキュラムは、最短ルートで医療現場に出られることから根強い支持を集めています。倍率は年によって変動があるものの、将来設計が明確な層が集中するため、偏差値以上の面接対策や明確な志望動機が求められる狭き門です。