「どんなヨーグルトでも同じように作れる」という言説は、製菓理論の観点からは誤りです。商品ごとの特性を把握しておく必要があります。
例えば、市販の低脂肪・無脂肪プレーンヨーグルトは、カロリーカットには有利なものの、乳脂肪分が極端に少ないため、焼き上がりがボソボソとした食感(スいわゆる「す」が入った状態)になりがちです。濃厚さを第一に求めるなら、必ず「生乳100%」または「成分無調整」のプレーンヨーグルトを使用するのが鉄則です。
また、ギリシャヨーグルトとして市販されている製品の中には、タンパク質濃縮製法ではなく「増粘剤(寒天や加工デンプン)」でとろみをつけている安価なタイプも存在します。加熱すると増粘剤の構造が崩れて液状化することがあるため、ベイクド仕立てにする際は原材料表示を確認し、乳成分のみで作られたものを選ぶのが賢明です。