一人暮らしを始めたばかりでキッチンに計量スプーンがない場合や、バーベキュー・キャンプなど野外調理の現場で「大さじ1」を正確に量らなければならない場面に直面することがあります。ネット上では「カレースプーンで代用」「お玉の深さで推測」といった曖昧な情報が散見されますが、家庭用カレースプーンはメーカーによって容量が8ml〜13mlと大きくバラつき、計量器具としての信頼性は皆無です。
そこで現場検証の知見として強く推奨されるのが、規格化された身の回りのアイテムを活用する計量スプーンなし測り方です。その代表格がペットボトルキャップ大さじ代用です。
日本国内で流通している清涼飲料水・お茶・ミネラルウォーターのペットボトルキャップは、日本工業規格(JIS規格)や容器包装基準に基づき、サイズが統一されています。このキャップの内側、ギリギリまで液体を注いだ「すりきり1杯」の容積は約7.5mlです。
- キャップ1杯(すりきり):約7.5ml = 大さじ1/2(約9g) または 小さじ1.5杯分
- キャップ2杯(すりきり):約15ml = 大さじ1(約18g)
- キャップ約2/3杯:約5ml = 小さじ1(約6g)
実際に精密デジタルスケールを用いて醤油をペットボトルキャップ2杯分注ぐ実験を行うと、表面張力を含めて綺麗に注いだ状態で17.8〜18.1gを示し、計量スプーンと遜色ない精度で大さじ1を再現できることが確認されています。道具がないときは、よく洗浄したペットボトルキャップを2杯注ぐだけで、レシピ通りの味付けを再現できます。
また、キッチンスケールはあるけれどスプーンがない場合は、容器を秤に乗せてゼロ表示(風袋引き)にした後、直接ボトルから「18g」になるまで注ぎ入れるのが最も確実で洗い物も出ないプロの手法です。