一部のネットコミュニティでは「過激な取材が原因で打ち切りになったのではないか」という憶測が飛び交いましたが、番組終了の真相はスキャンダルや重大なトラブルではありません。テレビ業界関係者の証言および当時の公式発表資料を分析すると、複合的な構造要因が浮かび上がります。
筆頭に挙げられるのは、TBS火曜20時枠におけるファミリー層・若年層獲得に向けたタイムテーブルの大規模改編です。当時、TBSはゴールデン帯のターゲット視聴率(新基準のコア視聴率)のテコ入れを急速に進めており、後続番組の配置転換やジャニーズ(当時)冠番組への枠譲渡など、全社的なポートフォリオの再編が進んでいました。
また、ドキュメントバラエティ特有の「規格外な逸材一般人の発掘コスト」という制作上のハードルも関係していました。毎週質の高い「その他の人」を継続的に見つけ出し、長期密着取材を行う制作体制は想像以上のリソースを要します。妥協してありきたりな企画に薄まることを避け、コンテンツの熱量が高い状態でレギュラーに幕を引き、特番やスピンオフ形式へとシフトさせたというのが業界内の冷静な評価です。