2010年代に入ると、まいた菜穂による『12歳。』が大ヒットを記録。思春期の揺れ動く乙女心や学校生活をリアルに描いた同作の流行に伴い、付録の方向性も「リアルな日常使い」と「ハイテク化」へと大きく舵を切ることになる。本格的なイラストが描けるプロ気分満載のトレース台や、水性ペンで消せるメッセージボード、さらにはUSB充電式の卓上扇風機など、大人の文具ファンさえも唸らせる豪華なアイテムが続々と展開された。
特にプロの漫画家が使う道具を模した「まんが家セット」などの付録は、クリエイターを夢見る子供たちに強烈なインパクトを与えた。インクやスクリーントーン、ペン先がセットになった付録は、漫画を描く楽しさを全国の少女たちに伝え、読者参加型のカルチャーをより深める結果となった。