過酷な現場で命を繋ぐのは、弛まぬ訓練を重ねた人間たちの意志に他ならない。三田市で実施される消防・救急・レスキュー事業の要をなすのが、現場で高度な処置を行う救急救命士たちの存在だ。心肺停止状態などの重症患者に対し、医療機関へ到着する前の段階でどこまで適切な救命処置を施せるかが、生存率を左右する。
最新の資機材を配備した救急車内では、隊員が常時心電図やバイタルデータを高解像度で送信しながら治療を並行処理する。緊迫した車内で交わされる無線やり取り、車載モニターに次々と映し出される生体情報。極限の緊張感の中でも冷静さを失わない救急救命士たちの手技は、日頃の過酷なシミュレーション訓練によって磨き抜かれたものだ。レスキュー隊と救急隊の隙のない連携こそが、市民の生活圏を守る最大の盾となっている。