SNSやネット掲示板における終わらない葬式の家へのネットの反応を検証すると、読者が恐怖を感じるポイントは単なるお化け屋敷的な驚きではなく、「隣の家で本当に起きているかもしれない」という生活圏の不気味さに集中しています。
「実家の近くに、半年以上ずっと御霊前と書かれた提灯が出っぱなしの家があってゾッとした」「宅配のバイトをしていた頃、明らかに誰も住んでいないはずの空き家から毎日線香の匂いがして逃げ帰ったことがある」といった、読者自身の実体験と重ね合わせた投稿が多数見受けられます。
怪談の持つ「得体の知れないリアリティ」は、現代の希薄化したご近所付き合いと密接に結びついています。隣人が何をしているか分からない、異変を感じてもプライバシーの壁に阻まれて介入できないという現代都市特有の環境が、この怪談の恐怖を何倍にも増幅させているのです。