文定王后の威光を背に、宮廷と経済の双方を裏から支配したのが鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)である。妾腹の娘というハンデを跳ね返し、王妃の弟である尹元衡の寵妾から正妻へと昇格。最終的には正一品の「府夫人」の称号まで手に入れた野心家だ。
彼女は商業の権益を握り、巨万の富を築くことで自らの政治的基盤を固めた。大ヒットしたドラマ『オクニョ 運命の女』でも、その容赦のない謀略と圧倒的な存在感が強烈に描かれ話題を呼んだ。権力の座を維持するために手段を選ばなかった彼女の野望は、文定王后の死とともに急速に崩れ去り、最後は毒薬を仰いで自害するという悲劇的な幕切れを迎える。