木山裕策の原動力であり、『home』の歌詞世界そのものと言えるのが、妻と4人の息子からなる6人家族の強固な絆です。
デビュー当時、幼かった4人の男の子たちは現在、全員が成人または立派な青年に成長しています。会社員時代は多忙な業務をこなしながら、休日は子供たちの部活動の応援や家事に奔走する「等身大の父親」としての日々を送っていました。妻は、夫のがん発覚から手術、デビュー後の急激な環境変化に至るまで、常に一歩引いた位置から精神的な支柱として家庭を守り抜いた人物として知られています。
家族社会学の観点から見ると、木山家の構造は構成員全員が高い「心理的安全性」を共有している点が特徴的です。父が大病という実存的危機に直面した際、弱音を隠さず「家族のために生きる」という共通目標を言語化したことで、家庭内の情緒的結束が極限まで高まりました。親が自らの脆弱性を認めつつ挑戦する姿を見せることは、子供たちの自己肯定感を育む上でも理想的な教育環境として機能したと言えます。