日本女性の長寿を支える要因は、一昔前のような「日本食の健康効果」という単純な言説だけでは説明しきれなくなっている。ここ数年で劇的な進化を遂げた画像診断AIによるがんの早期発見技術や、循環器疾患に対する低侵襲(体に負担の少ない)治療の普及が、致命的な死亡リスクを大幅に低下させた。
さらに、女性ホルモンの変化に伴う不調を科学的にケアする「フェムテック」や「フェムケア」が中高年層に普及したことも見逃せない。更年期障害の早期治療や骨粗しょう症予防の啓発が進んだことで、高齢期における骨折やQOLの急激な低下を防ぐ取り組みが実を結び始めている。