「寄り付き直後、機械的な円買い・先物売りが猛烈な勢いで約定板を削っていった。個人の買い板などひとたまりもなく、数分で景色が変わった」――都内大手外資系証券のシニア為替ディーラーは、本日の前場を振り返ってこのように現場の生々しい感触を語ります。
一方、SNSや投資系コミュニティにおける投資家のネットの反応を定点観測すると、市場参加者の間には強烈な心理的二極化が生じていることが確認できます。
X(旧Twitter)や投資掲示板では、「また半導体株の急降下が始まった」「レバレッジ勢の追証報告が相次いでいる」「新NISAで始めた資産が年初来の利益を一瞬で吹き飛ばされた」といった悲痛な叫びが散見されます。急激な値動きに対する恐怖から、保有株の成行売却を口にする初心者の投稿が目立ちます。
しかし、百戦錬磨の個人投資家や専業トレーダーのコミュニティでは全く異なるトーンが支配的です。「配当利回りが4.2%を超えた優良バリュー株を淡々と指値買い」「この程度のボラティリティは想定内。恐怖指数(VI)が跳ね上がった局面こそ最高の仕込み場」といった投稿が相次ぎ、下落局面を冷静に待ち構えていた層が着実に買い向かっている姿が見て取れます。