初期のゲーム版『妖怪ウォッチ』において、プレイヤーはケータかフミちゃんのどちらかを選択して冒険を進めることができた。しかし、アニメ版の爆発的なヒットに伴い、メディアミックスの主軸はケータへと固定されていく。フミちゃんはあくまで「ヒロイン」の枠に収まり、彼女が妖怪ウォッチを手にする世界線は、スピンオフや一部の外伝に限られていた。
2026年の今、多様な主人公像が求められるエンタメ業界において、彼女の主役化は必然だったと言える。レベルファイブの関係者は「彼女独自の視点から描かれる妖怪たちとの絆は、従来のシリーズとは全く異なるエモーショナルな物語を生み出す」と語る。かつてのファンが親世代となり、親子で再び作品に触れるきっかけとしても、この抜擢は完璧なタイミングだった。