アメリカ・ケンタッキー州ミッドウェイの風光明媚な景観に溶け込むスリーチムニーズファームは、総敷地面積約2,000エーカーを誇る北米屈指の総合ファームです。2026年現在のスタリオンラインナップにおいて、絶対的エースとして君臨しているのがガンランナー(Gun Runner)です。2017年の米年度代表馬である同馬は、種牡馬入り直後から歴史的なハイペースでステークス勝ち馬を量産し、北米サイアーランキングの頂点争いを繰り広げています。
牧場の公式発表資料および北米セリ市場の動向によると、ガンランナーの種付け料は「Private(非公開)」設定が継続されているものの、実際の市場取引価格は25万ドル〜30万ドル(約3,700万〜4,500万円)級という北米最高峰水準で推移しています。それでも世界中の有力生産者からの申し込みが殺到し、配合相手の厳格な審査が行われるほどの過熱ぶりです。
現在の主要繋養種牡馬には、短距離G1戦線を席巻した快速馬ヴォラタイル(Volatile)や、芝・ダート兼用の新鋭種牡馬たちが名を連ねています。また、かつて同牧場を支えたパレスマリス(Palace Malice)は、後述する日本での産駒の大活躍を受けてJRA・JBBA(日本軽種馬協会)へとトレードされましたが、その功績はスリーチムニーズのブランド力を東洋の地で決定づける契機となりました。