かつて有線のノイズキャンセリングといえば、名機と名高いBose QuietComfort 20に代表されるように、ケーブルの途中に重厚な充電式コントロールボックスがぶら下がっているのが一般的だった。ノイズキャンセリング回路を駆動させるために独立したバッテリーが必要だったからだ。
しかし、現在の市場を牽引するUSB Type-C接続の有線ノイキャンイヤホンはこの構造を一変させた。スマートフォンやPC、ゲーム機本体からUSB経由で直接電力を供給する「バスパワー駆動」に対応したことで、イヤホン自体の充電が一切不要になったのである。
ケーブルのプラグ部分や小型リモコン内部に超小型の高性能DSP(デジタルシグナルプロセッサ)とDAC(D/Aコンバーター)を内蔵し、接続端末の電力をわずかに使ってリアルタイムにノイズを演算・消去する。煩わしい充電管理から完全に解放され、端子に挿した瞬間に最高レベルの静寂とハイレゾクラスの高音質が手に入るシステムが完成した。