酷暑期にSNS上で定期的にトレンド入りするのが、凍らせたペットボトルを室内に置くだけで湿度が下がるというライフハックです。エアコンの電気代が高騰するなか、「本当に置くだけで除湿できるのか?」と疑問に思う方も多いでしょうが、この効果は物理現象である結露の仕組み(飽和水蒸気量)によって科学的に裏付けられています。
氷点下まで冷やされたペットボトルの表面温度は、部屋の空気の露点温度を大幅に下回ります。すると、ボトル周囲の空気が急速に冷やされ、空気中に保持できなくなった水蒸気が水滴(結露)となってボトルの表面に凝結します。つまり、空気中の水分をペットボトルの表面へ強制的に吸着させ、液体として回収している状態です。実証データによると、500mlの凍結ボトルを室温28℃・湿度70%の6畳間に2本設置した場合、約3時間で約100〜150ml以上の水分を除湿できます。
除湿効果を最大化するためには、空気の流れを作ることが鍵となります。扇風機の背面や前面の風道に、受け皿に載せた凍結ボトルを配置すると、凍らせたペットボトルの扇風機冷風効果が発揮されます。冷やされた重い空気が室内に循環するだけでなく、風がボトルの表面に当たり続けることで結露の発生効率が向上し、体感温度を1.5〜2.5℃程度低下させる簡易冷風機として機能します。