Q1:市販の痔の塗り薬や飲み薬だけで、飛び出た脱肛を完治させることはできますか?
A1:市販薬だけで脱肛を完治させることはできません。市販の軟膏や坐薬は、患部の炎症や痛みを鎮め、一時的に腫れを小さくするための「対症療法」です。伸びきって緩んだ支持組織(靭帯)を元に戻す効果はないため、一時的に違和感が和らいでも脱出の根本原因は残ります。第III度以上の脱肛は専門クリニックでの処置が必要です。
Q2:脱肛と大腸がんを見分ける方法はありますか?
A2:自己判断で見分けることは極めて危険です。脱肛に伴う出血は一般的に鮮紅色ですが、直腸がんなどの大腸疾患でも同様の鮮血便が見られることがあります。また、「痔からの出血だと思い込んで放置していたら、実は奥に直腸がんが併発していた」という事例は臨床現場で頻繁に報告されています。血便がある場合は、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を併用できる肛門科の受診が推奨されます。
Q3:肛門科の診察を受けるのがどうしても恥ずかしいのですが、どのような姿勢で検査されますか?
A3:診察時は、ベッドの上で横向きになり、腰を丸めて膝を抱えるような姿勢(シムス体位)をとるのが一般的です。患者の背中側から医師が診察するため、医師と直接顔を合わせることはありません。また、下半身には専用の穴あきパンツやタオル・カーテンがかけられ、プライバシーへの配慮が徹底されています。診察自体は問診と視診・指診を含めて数分程度で終了します。