灘校の歴史において極めて大きな転換点となったのが、高校からの入学者(編入組・約40名)の募集停止決定です。かつては全国の中学生が腕試しとして灘高校入試に挑み、首都圏や遠方からも俊英が集う「高校入試の最高峰」として君臨していました。
教育関係者の間で議論を呼んだ灘高校 編入試験 募集停止の真相には、現代の中高一貫教育における構造的必然性が横たわっています。中学入試組が中学3年間の段階ですでに高校内容の数学や英語を大幅に先取りしている中、高校から入学する新入生に対して短期間でその差を埋めさせるカリキュラムは、教員・生徒双方に過大な負荷を強いていました。
さらに、全国的な中学受験人気の高まりに伴い、より早い段階から一貫した理念で深い探究学習を提供することが学校教育の質的向上につながると判断された結果です。中高完全一貫校へと純化されたことで、高校入試対策に追われない6年間の豊かな教育環境がより強固なものとなりました。