まず押さえておきたいのが、言葉自体の成り立ちと定義です。諸元の読み方は「しょげん」であり、「もろもと」や「しょがん」と読むのは誤りです。
漢字を分解すると、意味の輪郭が明確になります。「諸(しょ)」は「さまざまな、多くの」を意味し、「元(げん)」は「根本、基準、要素」を指します。つまり諸元の意味とは、対象物を構成する「さまざまな根本的要素・基準となる数値データ」の総称です。主に工学分野、自動車産業、建築・土木、航空・船舶、軍事(兵器の寸法や射程など)の領域で、対象物の客観的な規模や能力を伝達するための公的指標として用いられてきました。
なお、諸元の英語表記としては文脈に応じていくつかの表現が存在します。一般的な工業製品や技術文書では「Specifications」(短縮形:Specs)や「Technical Data」が多用されますが、寸法や幾何学的データに特化する場合は「Dimensions」や「Principal Particulars」(船舶や大型プラント分野で頻出)と記載されるのが通例です。国際的な取引や英文カタログでも、諸元に該当する項目は製品の根幹を証明する基礎情報として扱われています。