安全性の高いブルーベリーですが、愛犬の体質や与え方によっては深刻な健康トラブルを引き起こすリスクがあります。特に注意すべき3つのリスクを整理しました。
1. シュウ酸カルシウム結石のリスク
ブルーベリーには、植物性食品に多く含まれる「シュウ酸」が微量ながら含まれています。健康な犬が適量を食べる分には問題ありませんが、過去にシュウ酸カルシウム尿路結石を患った経験のある犬や、尿検査でシュウ酸カルシウム結晶が指摘されている犬には与えるべきではありません。シュウ酸カルシウム結石はストルバイト結石と異なり、食事療法薬や尿のpH調整で溶かすことができず、外科手術での摘出が必要になるケースが多いためです。
2. 食物繊維と水分の過剰による下痢・軟便
ブルーベリーは不溶性・水溶性の食物繊維を豊富に含みます。犬の消化器官は人間ほど植物性繊維の分解・消化を得意としていません。短時間に多くのブルーベリーを与えると、腸内細菌叢のバランスが崩れたり腸が過剰に刺激されたりして、軟便や下痢、嘔吐、腹鳴(お腹がゴロゴロ鳴る)の原因となります。また、皮の色素が便に混ざり、一時的に黒っぽい便や青紫色の便が出ることがありますが、出血を伴うタール便との見極めが必要です。
3. 食物アレルギーの発症
発症頻度は高くありませんが、特定のタンパク質や果物に対して免疫が過剰反応するアレルギー症状が出る場合があります。ブルーベリー摂取後に以下の症状が現れた場合は直ちに給餌を中止し、動物病院を受診してください。
- 口周り、目の周囲、耳の皮膚の赤みや強い痒み
- 体を床にこすりつける、頻繁に足を舐める仕草
- 蕁麻疹(皮膚の腫れ・湿疹)
- 給餌後数時間以内の嘔吐や水様便