いざ病院へ行こうと決断した際、多くの患者が直面するのが「この病気は一体、何科にかかればいいのか」という診療科の壁です。不眠だからと近所の一般内科や心療内科へ足を運んでも、疾患への専門知識がない医師の場合、「単なる自律神経失調症」「不眠症」と誤認され、症状を悪化させるベンゾジアゼピン系睡眠薬や抗精神病薬を漫然と処方されてしまう医療事故が依然として散見されます。
失敗しないための何科を受診すべきか診療科の目安としては、以下の優先順位で専門機関を探すことが鉄則となります。
- 最優先:睡眠障害専門外来・神経内科(脳神経内科)
日本睡眠学会の認定医や、脳神経内科の専門医が在籍するクリニック・総合病院です。下肢静止不能症候群の診断基準に精通しており、問診だけで終わらせず、初診時に即座にフェリチン検査を実施できる医療環境が整っています。 - 代替選択肢:精神科・心療内科(睡眠専門を標榜している施設)
精神科領域でも睡眠障害をサブスペシャルティとして掲げている医院であれば、適切な薬物コントロールが期待できます。受診前にホームページ等で「RLS(むずむず脚症候群)の診療実績」を明記しているか確認してください。 - 局所的な激痛や血管疾患が疑われる場合:血管外科・ペインクリニック
足の血管がボコボコと浮き出る下肢静脈瘤が原因でムズムズが誘発されている二次性RLSの疑いがある場合は、血管外科でのエコー検査が有効打になります。
受診時のコミュニケーションのコツとして、医師には必ず「布団に入ってじっとしていると、脚を動かしたくてたまらなくなる」「歩いたり足を伸ばしたりすると楽になる」「血液検査で血清フェリチン(貯蔵鉄)の数値を測ってほしい」と明確に申告してください。この3点を伝えるだけで、適切な確定診断へのスピードが劇的に加速します。