かつてこの鳥は「サルクイワシ(Monkey-eating Eagle)」と呼ばれ、駆除や捕獲の対象にさえされていた。その運命を大きく変えた立役者の一人が、大西洋単独無着陸飛行で知られる伝説の飛行家、チャールズ・リンドバーグだ。
1970年代、フィリピンの森を訪れてその雄姿に感銘を受けたリンドバーグは、世界中を駆け巡り保護の必要性を訴えた。彼の働きかけによって名称は「フィリピンイーグル」へと改められ、国家の誇りとして保護される機運が高まった。彼が灯した保全の火種は、半世紀を経た今も現地で闘う人々へ確実に受け継がれている。