エヴァ歴代主題歌の全貌!残酷な天使のテーゼから宇多田楽曲の謎に迫る

エヴァ歴代主題歌の全貌!残酷な天使のテーゼから宇多田楽曲の謎に迫る

エヴァ歴代主題歌の全貌!残酷な天使のテーゼから宇多田楽曲の謎に迫るを徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを分かりやすく展開します。

1990年代後半の社会現象を象徴する旧劇場版において、ファンの精神に強烈な爪痕を残した楽曲群も見逃せません。

『シト新生』の主題歌として書き下ろされた『魂のルフラン』は、輪廻転生をテーマに据えた荘厳な名曲です。「ルフラン(Refrain)」はフランス語で「繰り返す」を意味し、歌詞の意味を紐解くと「死と再生の輪廻」が幾重にも描き出されていることがわかります。肉体を脱ぎ捨てて母なる胎内へ還り、再び生まれいづる魂の営みは、作中で描かれる「人類補完計画」の本質を鮮やかに言い当てています。

一方、『Air/まごころを、君に』のクライマックスで人類がLCLへと還元される場面で流れた『Komm, süsser Tod〜甘き死よ、来たれ』は、極めて異質な魅力を放っています。軽快でポップなピアノのメロディとは裏腹に、歌詞の和訳を見ると「すべてを失った絶望」「すべてを無に帰したいという願い」が赤裸々に綴られています。この圧倒的な映像と音楽のギャップが、観客に言い知れぬカタルシスとトラウマを植え付けました。さらに、劇伴曲『THANATOS』をボーカルアレンジした『THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS-』も、都会的なR&Bサウンドの中に深い孤独と他者への渇望を滲ませる傑作です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。