送りハンドルと混同されがちな悪癖に「内掛けハンドル(逆手持ち)」があります。ステアリングの内側に手のひらを上に向けて差し込み、内側から引っ張り下げるように回す動作ですが、危険度の次元が根本から異なります。
内掛けハンドルは、現代の車において絶対にやってはいけない最もリスキーな持ち方です。内側に腕を突っ込んだ状態で衝突事故を起こすと、ステアリング中央から時速100キロを超える猛スピードで展開するエアバッグによって、手首や前腕の骨を粉砕骨折する事故が多発しています。さらに、路面からの強い衝撃でステアリングが弾かれた際、親指を巻き込んで靭帯を損傷する恐れも極めて高いのが特徴です。
送りハンドルはステアリングの外周を保持し続けるため、エアバッグ展開時の破滅的な怪我リスクは回避できます。しかし、内掛けハンドルはもちろんのこと、手のひらを押し当ててくるくる回す「手のひら回し」と同様、確実性を欠く操作であることに変わりはありません。