酒類専門量販店の販売現場や、愛好家のコミュニティにおけるリアルな声を深掘りすると、評価のグラデーションが鮮明に見えてきます。
都市部の大手酒販店バイヤーへの取材によると、「グランツは派手なテレビCMこそ打たないものの、指名買いのリピート率が極めて高い定番中の定番。特に家飲みハイボールの消費量が多い30代から50代の層が、ケース単位やまとめ買いで購入していく光景が日常的」だと証言します。
ネット上の生の声からも、実態が伺えます。
「1,500円前後のスコッチを片っ端から試した結果、ハイボールならグランツが一番安定している。角ハイボールよりもフルーティーで、ホワイトホースほど土っぽさがない。平日の晩酌はこれ一択」(30代男性・会社員)
「買った当日にストレートで飲んだときは『失敗したか』と思ったけれど、数日置いてハイボールにしたら全く別物。レモンを軽く絞るとバーで飲むような爽やかなカクテルになる」(40代女性・自営業)
ネガティブな反応の9割以上は「ストレート飲酒時のアルコールアタック」に集中しており、ソーダ割や水割りにシフトした瞬間に評価が跳ね上がります。消費者の期待値(高級ウイスキーのような深みを最初から求めてしまう心理)と、本銘柄が意図している「優れたミキサー(割材適性)としての設計」の間に認識の溝があることが分かります。