「わかれうた」を語る上で絶対に外せないのが、アナログシングルのB面に収録された「ホームにて」の存在です。ファンの間では「中島みゆき史上、最も完成されたシングルレコード」と語り継がれています。
「ホームにて」は、都会のプラットホームで故郷へ向かう最終列車を見送る情景を描いた望郷歌であり、A面の激しい失恋の痛みとは対照的に、静かで温かな郷愁が描かれています。この対比の妙は、1978年2月にリリースされた4作目のオリジナルアルバム『愛していると云ってくれ』の収録曲として配置されたことで、さらに際立つこととなりました。
アルバム『愛していると云ってくれ』には、「わかれうた」のほかにも「世情」などの名曲がズラリと並び、モノクロのジャケット写真に象徴されるストイックな世界観が多くのリスナーに衝撃を与えました。