越智志帆は、私生活での結婚や出産、喉の不調による休養期間などを乗り越え、表現者としてさらなる円熟味を増しています。2020年代以降もアリーナツアーの成功や大型フェスへの出演、精力的な新曲リリースを継続。年齢を重ねるごとに増していく中低音の豊かな倍音と、天を突き抜けるようなハイトーンボイスは、日本屈指のボーカリストとして不動の評価を得ています。
ライブのステージにおいて『愛をこめて花束を』が披露される際、越智志帆は原曲の持つエモーショナルな熱量を損なうことなく、客席の一人ひとりに語りかけるような柔らかな表情を見せます。「若い頃の闘争心のような歌声から、すべてを包み込む慈愛に満ちた歌声へと進化した」と評される現在のパフォーマンスは、楽曲そのものが彼女の人生とともに生き生きと呼吸し続けている証左と言えるでしょう。