ネット上の掲示板やSNSでは、時として「スポーツ推薦の生徒ばかりが優遇されているのではないか」「一般の進学希望者には手薄なのではないか」といった偏った見方が語られることがあります。しかし、近年の実情をつぶさに取材すると、こうした先入観は実態と乖離していることが分かります。
第一の誤解は、「勉強がおろそかになっている」というイメージです。実際には、スーパーアドバンスコースやプレミアムアドバンスコースでは放課後の特別講習やスタディサプリ等を活用した個別化学習が義務付けられており、一般受験で関関同立や国公立を目指す進学指導体制は極めて緻密に組まれています。スポーツ選抜と進学選抜では校舎内の動線やカリキュラムが完全に差別化されているのが実情です。
第二の盲点は、全校的な教育DXの進展です。校内全域での高速Wi-Fi環境の整備、生徒1人1台の端末導入、デジタル教材を用いた反転学習など、私立ならではの機動力を生かしたICT教育が日常的に展開されています。スポーツ強豪校という一面だけを切り取って学校全体を判断するのは、大きな機会損失につながりかねません。