八王子市長房町から高尾町にかけて広がる約46万平方メートルもの敷地は、正式には「武蔵野陵墓地」と呼称される。かつて武蔵野の面影を濃厚に残していたこの地が御陵地として選定された背景には、都心からの適度な距離感と、地盤の堅牢さ、そして豊潤な自然環境があった。
東京都八王子市という武蔵野台地の西端に位置するロケーションは、かつての甲州街道の宿場町としての歴史も併せ持つ。都心から電車で1時間足らずという立地にありながら、足を踏み入れた瞬間に別世界のような静けさに包まれる落差こそが、この地を訪れる人々に強い感銘を与える理由である。