名曲の証左として、ジャンルや世代を問わず多くのトップシンガーが『瑠璃色の地球』をカバーし、独自の解釈で歌い継いできた歴史があります。
代表的なカバーの一つが、手嶌葵による透明感あふれる歌唱です。アコースティックで静謐なアレンジの中、囁くようなウィスパーボイスで歌われる世界観は、大自然の神秘や地球の息吹をダイレクトに想起させ、CMソングとしても幅広い層の心を掴みました。
また、YOASOBIのボーカルとしても活躍する幾田りらによるカバーは、現代の若者たちにこの曲の魅力を再認識させました。伸びやかで芯のある歌声は、先の見えない現代社会を生きる同世代への力強いエールとして響き、サブスクリプション時代における新たなリスナー層を開拓しています。
特筆すべきは、1980年代の歌謡界で松田聖子とともに双璧をなした中森明菜が、2003年のカバーアルバム『歌姫3 〜終幕〜』で本楽曲を歌い上げたことです。かつての最大のライバルが、敬意を込めて劇的かつ情感豊かに歌い上げたテイクは、歌謡界の歴史における美しい邂逅として今もファンの間で語り継がれています。