沿岸部に設置されたWebカメラの映像精度向上は、サーファーの行動パターンを大きく塗り替えました。「大洗波情報ライブカメラ」やYouTube等で配信される「大洗海岸リアルタイム波動画」を活用すれば、自宅や移動中の車内からでも波の立ち上がりや白波の広がり方を手にとるように把握できます。しかし、モニター越しに映る映像には特有の「罠」が存在することを忘れてはなりません。
現地をホームとする歴戦のローカルサーファーは、取材に対して次のように警鐘を鳴らします。
「ライブカメラは広角レンズを使用しているケースが多く、画面上ではフラットやヒザ程度に見えていても、実際にゲッティングアウトしてみるとコシ〜ハラ、セットでムネ近いパワーのあるうねりだったというギャップが頻繁に起こる。特に鹿島灘サーフポイント混雑状況をライブカメラで確認する際、波打ち際に人がまばらに見えるのは『空いている穴場』なのではなく、カレントが激しすぎて誰も入れないコンディションだからという事実を見落としてはならない」
SNSやコミュニティ掲示板上でも「画面では乗れそうに見えたが、パドルアウトした瞬間に強烈なサイドカレントに流されて30分で上がった」という投稿が後を絶ちません。大洗港周辺や鹿島灘沿岸のリアルタイム映像をチェックする際は、波のサイズだけでなく「堤防先端の波しぶきの立ち方」「海面のざわつき」「砂浜を歩いて戻ってくるサーファーの有無」など、画面の細部に現れる海流の痕跡を読み取ることが求められます。