2005年7月期に放送された第1シリーズにおいて、小池徹平が演じたのは「緒方英喜(おがた ひでき)」というキャラクターでした。緒方は裕福な開業医の家庭に生まれながらも、優秀な兄たちと比較され、父親から「お前は我が家の恥だ」と見下され続けてきた重い背景を背負っていました。
明るい茶髪に派手なファッションという典型的なギャル男風の風貌で、一見するとお調子者に見える緒方ですが、その内面には「父親を見返したい」「自分という存在を認めさせたい」という切実な承認欲求と悔しさを秘めていました。警察沙汰の濡れ衣を着せられた事件をきっかけに桜木建二と出会い、同じく鬱屈とした思いを抱えていた矢島勇介(山下智久)らとともに「東大専科」の門を叩きます。
当時のドラゴン桜のキャスト陣における生徒役は、山下智久、長澤まさみ、小池徹平、新垣結衣、中尾明慶、紗栄子という、今では考えられないほど豪華な布陣でした。その中で小池徹平は、親への反発心と勉強への純粋な没頭という多面的な感情を巧みに表現し、単なるアイドル俳優にとどまらない表現力の高さを世に知らしめました。