大手ドラッグストアの調剤窓口やOTC相談カウンターで働く登録販売者・薬剤師への取材、ならびにSNSや知恵袋等のコミュニティにおける利用者の声を分析すると、薬の選択において顕著な傾向が見受けられます。
SNS上では「仕事のプレッシャーで胃がキリキリしたとき、総合胃腸薬を何日も飲んでいたが効かず、大正漢方胃腸薬やH2ブロッカーに変えたら半日で落ち着いた」という実体験が多く投稿されています。心理的ストレスがかかると、自律神経の交感神経が優位になり、胃粘膜の血流低下や局所的な痙攣が引き起こされます。この「脳腸相関」による神経性胃炎に対しては、単に消化酵素を入れるだけでは太刀打ちできず、鎮痛・抗痙攣作用のある生薬や漢方処方が功を奏するケースが多いためです。
店頭の現場スタッフからも「歓送迎会や年末年始のシーズンは太田胃散やサクロンなどの消化・中和系が売れ筋上位を占めるが、年度末の繁忙期や環境変化の時期はファモチジン製剤や漢方胃腸薬への相談が約3割増加する」という証言が寄せられています。季節や生活状況に応じたストレス要因の自覚が、適切な薬選びの隠れた鍵となっています。