この基準変更に対する社会の反応は苛烈だ。ネットニュースの代表格であるYahoo!ニュースのコメント欄や各種SNS上では、連日のように一般読者や現場の医療従事者による活発な議論が繰り広げられている。
受診者側からは「毎年何も言われなかったのに、突然『異常あり』と判定されてショックを受けた」「降圧剤を飲まなければいけない人が激増するのではないか」といった戸惑いや困惑の声が少なくない。一方で、開業医や産業医からは「軽度のうちに生活習慣を改めてもらう絶好の機会になる」「薬に頼る前に、減塩と運動で数値が劇的に改善する患者も多い」という肯定的な意見も寄せられている。
現場の医師たちに共通しているのは、「数字だけに一喜一憂するのではなく、なぜその数値が出ているのかという背景を考えるきっかけにしてほしい」という願いだ。世論の過熱は、国民全体のヘルスリテラシーが問われている証左とも言える。