福岡の水面を難解たらしめている主因が、博多湾から押し寄せる海水と福岡競艇場特有の潮の満ち引きです。潮位差は最大で2メートル近くに達し、潮が満ちる時間帯(満潮)と引く時間帯(干潮)で、水面の挙動がまったく別のレース場のように豹変します。
満潮時間帯は海水面が高くなり、1マーク付近に複雑な「うねり」が発生しやすくなります。このうねりは目視では確認しづらい水面下の上下動であり、ターンマークへ全速で突っ込んだ艇のキャビテーション(空転)やバウンドを引き起こします。結果として外からの強引な握りまくりは大きく外へ流れ、内側を冷静に小回りした2コース・4コースの「差し」が浮上して大波乱を演出します。
対照的に、干潮時間帯は水面がフラットになり、静水面に近いコンディションへと変化します。水位が下がることで艇がバウンドするリスクが減少し、3コースや4コースからのスピードを活かした「まくり」が決まりやすくなります。福岡競艇の予想を組み立てる際は、タイドグラフ(潮汐表)を確認し、レース発走時刻が満潮寄りなのか干潮寄りなのかを照合することが不可欠です。