近所の一般的な耳鼻咽喉科でも初期診察は可能ですが、歌声や裏声の繊細なトラブルを根本解決したい場合は、「音声外来」を標榜している専門クリニックや大学病院の受診を推奨します。
一般的な耳鼻科で行われる喉頭ファイバースコープ検査(内視鏡)は、呼吸時の声帯の動きや大きな腫瘍の有無を確認するのには適していますが、毎秒数百回も振動する声帯の微細な波形までは捉えきれません。
一方、音声外来を備えた専門医では、「喉頭ストロボスコピー検査」を実施します。ストロボ光(特殊な点滅光)を声帯に照射することで、超高速で振動している声帯の粘膜波動をスローモーション映像として画面上に映し出すことが可能です。これにより、「地声では閉じているが、裏声の伸展時にだけ生じるコンマ数ミリの隙間」や、「粘膜下出血の有無」「粘膜の硬化度」まで極めて正確に診断できます。
受診時の治療アプローチとしては、ステロイド吸入薬や消炎酵素剤による保存療法、言語聴覚士(ST)による発声リハビリテーション指導が行われます。万が一ポリープが大きく手術が必要な場合でも、近年は日帰り局所麻酔下でのレーザー治療や、数日間の短期入院による顕微鏡下喉頭微細手術(ラリンゴマイクロサージャリー)が主流となっており、早期に日常生活へ復帰できます。