作中で最大の謎とされていたウイルスの正体は、巨大バイオ製薬企業「アポロン社(Apollon)」が極秘裏に開発していた人工ウイルスでした。不治の病に侵されていたラスムスを救うため、父親のフレデリックが研究中のウイルスを投与した結果、ウイルスはラスムスの体内で変異・安定化し、彼の生命維持と引き換えに猛毒の兵器へと変貌を遂げてしまったのです。
アポロン社およびその指導者ステン(Sten)の目的は、単なるウイルスの根絶ではありませんでした。彼らが目論んでいたのは、「ウイルスの力を用いた人類の強制進化と世界の選別支配」です。アポロン社は雨雲を人工的に操作してウイルスを散布し、旧人類を淘汰した上で、ウイルスに適応した新人類による新たな世界秩序を築こうとしていました。
ラスムスの体内に宿るウイルス株こそがそのマスターキーであり、アポロン社はラスムスを捕獲してウイルスを抽出しようと執拗に追跡を続けていたのです。