「たかが栗まんじゅうで宇宙が壊れるわけがない」――そう高を括るものは、指数の恐ろしさを知らない。もし打ち上げられた栗まんじゅうが宇宙空間で増殖を続けた場合、一体何が起きるのか。近年、宇宙物理学のアプローチからこの問題の検証が盛んに行われている。
結論から言えば、計算上、栗まんじゅうはわずか数日で観測可能な宇宙全体の質量を超過する。5分ごとに2倍になる指数関数的増加は、初期こそ緩やかだが、開始から1日足らずで地球の質量を遥かに凌駕するのだ。質量が集積すれば、自らの重力によって崩壊を起こし、超巨大ブラックホールへと変貌を遂げる。
宇宙物理学的な視点で見れば、増殖を続ける無数のブラックホールは周囲の星系を飲み込み、最終的に宇宙全体の構造を歪めてしまう。ドラえもんが取った「宇宙へ捨てる」という対処法は、地球規模の危機を全宇宙規模の災厄へと先送りしただけに過ぎない。科学的な計算結果が示すのは、逃れようのない絶対的な終焉である。