競技実績の推移を見ると、専修大学柔道部が着実に全国トップ集団へと肉薄している事実が浮かび上がります。特に学生柔道の最高峰である全日本学生柔道優勝大会における戦いぶりは、強豪校の間でも警戒感を強めさせる要因となりました。
専大スポーツ編集部の取材記録によれば、激戦区である東京予選を勝ち抜いて挑んだ全国大会において、強豪相手に一歩も引かない攻防を展開し、ベスト16進出を果たして確かな爪痕を残しました。当時の陣容には、鎌倉啓太郎選手(経営学部)、西山倖生選手(経済学部)、坂本晃一郎選手(商学部)、鳩間賢信選手(商学部)といった最上級生を軸に、笹原浩生選手(経営学部)、中村玲選手(法学部)ら下級生が融合。個人戦体重別でも鎌倉選手が全国ベスト16まで勝ち上がるなど、個々の地力向上が数字として証明されています。
惜敗した試合後、専修大学柔道部監督を務める藤田監督は「この試練をどう受け止めるか」と選手たちに問いかけ、敗戦を単なる結果で終わらせず、自己客観視と次なる課題克服への契機に変える対話重視の姿勢を示しました。感情論で選手を叱責するのではなく、敗因の構造を論理的に分解するアプローチこそ、近年の安定した上位進出を支える原動力です。
さらにOBの活躍も現役生の強烈な刺激となっています。第52回全日本実業柔道個人選手権大会男子66kg級において、OBの關龍聖選手が3位入賞を果たすなど、大学卒業後もトップ実業団で第一線を張り続ける先輩の存在が、部全体の士気を底上げしています。