歴史を紐解くと、私たちが何気なくお参りしている神社の中には、凄まじい「強いパワー」を秘めた場所が少なくない。その代表格が、学問の神様として知られる菅原道真を祀る天満宮の成り立ちだ。もともと道真の御霊は、平安京を震撼させた強大な怨霊として恐れられ、その怒りを鎮めるために手厚く祀られた経緯を持つ。
民俗学の視点によれば、強烈な念や非業の死を遂げた人物を祀る神社は、生半可な気持ちで近づくべきではないとされる。スピリチュアルな癒やしだけを求めてこうした聖地を訪れると、神々の持つ鋭い神威に圧倒され、精神的な平穏を乱されることすらある。神様は単なる「願い事を叶える都合の良い存在」ではないのだ。